一流の作家・画家による心おどる世界の名作。 世代を越えて、世界中の人々に語り継がれたお話には、子どもの心の成長には欠かせない 何かが宿っています。美しい絵と文を、ぜひ、お子さんとお楽しみください。
我が家は今、引越し前。いよいよ日にちが迫ってきて、娘の本棚の絵本もすべて箱にしまいました。何百冊とあった絵本がなくなって、さみくなってしまった本棚に、「世界の名作」と「日本の名作」の2冊を入れておきました。
1冊の中に、たくさんのお話が詰まったこの絵本。でも、よくりがちな「単に多くのお話を集めただけ」の本と違って、一流の作家と画家による文章と絵・・・お話も尻切れとんぼでなく、原作に近い形で(もちろん「2歳から」となっているように、わかりやすい表現で、コンパクトにまとめられてはいますが)、なんと言っても、絵が本当にすばらしい! いもとようこ 黒井健 村上勉 牧野鈴子などなど、一話一話がそれぞれ個性的で、魅力たっぷりの絵を楽しめます。
「プリンセスだ〜いすき!」の娘は、「世界の名作」のほうを、より好んで聞いてくれました。中でも、1番のお気に入りは、「シンデレラ」。きれいなドレスにうっとり。女の子の永遠の憧れですね。
昔話には、日本のものも、世界のものも、残酷な場面がかなりありますが、どきっとしながらも、なんだか気分爽快。子どもも主人公の立場になって、思わずにこっ。「あかずきん」や「おおかみと七ひきのこやぎ」では、お馴染み、おおかみのおなかを切って、石を詰める場面、「ヘンゼルとグレーテル」では、グレーテルが魔女をかまどの中に突き飛ばす場面を、娘もおもしろがって聞いています。
それぞれのお話に関する娘のショートコメントも、楽しめました。
「しらゆきひめ」のお話では、新しくお后を迎えた王様に対して、「どうして王様は こんな人をピックやっちゃったの(選んだの)? いいお母さんには見えないよ。いじわるな魔女みたいだよ。」
「にんぎょひめ」では、「なんでまだ生きてるのに、光になって消えちゃったの? 時々庭や公園に落ちてるきらきら光る石は、人魚姫のPart( 一部)だよ、きっと。茶色いのは人魚姫の髪の毛かも。」
子どもの想像力が、物語の世界をさらに広げていってくれます。 (ガーリャさん 40代・ママ 女の子6歳)
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