動物園にパンダがやって来た。やっぱりパンダは子ども達の人気者なのです。 他の動物達が横目で見ながらぶつくさ文句を言っています。 隣の檻にいるライオンはなおさら気になって仕方がない様子。 その姿がかなり可笑しかったりして・・・。 そしてそんなライオンのふとした行動をきっかけに ワンダーランドどうぶつえんは思いもよらぬ展開になって行きます。 物語はユーモアたっぷり、飄々と進んでいくのですが、 何だかこんな事ってあるなぁ、と妙に納得してしまうのです。 最後の終わり方もとってもさわやかで気持ちの良い気分になる一冊です。 ストーリーとこま割りの絵が同時に進んでいくのも新鮮。 年齢によって色々な楽しみ方ができそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
動物園にパンダがやってきた! パンダの人気にまけまいと、ひさしぶりに、とこやに出かけたライオン。 とこやで目がさめると、自分のすがたは、なんとパンダそっくりになっていた! ところが今度はそのライオンが、動物園でいちばんの人気者になって… いつのまにやら、動物園がパンダだらけに!?
ユーモアたっぷりの展開の中に、『自分らしいのが一番!』というメッセージを込めた 楽しいおはなし。ひとりで読んでも、みんなで読んでも楽しい、コマ割りの絵本です。
誰でも人気者になりたいと思うもの。
でも作り物の自分で人気が出ても、本当にそれでいいの?
動物園を舞台にしたこの絵本。
そのままの自分が一番素敵だよ、ということを、愉快なお話で教えてくれます。
コマ割りが多く、目移りしてしまう娘には残念ながらまだ早かったよう。
なので後でじっくりと一人、読んでみました。
パンダの人気に何だか面白くない動物たちが、みんなパンダそっくりの姿に変わるのですが、何だかとっても違和感があります。
やがて当の動物たちもそれに気付き、元の姿に戻るのですが、ここで面白いのがライオンの姿。
百獣の王の姿とは程遠い毛の抜けた・・・いやいや気の抜けた姿に、クスッと笑ってしまいます。 (こりえ♪さん 30代・ママ 女の子2歳)
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