「あれは、昭和20年の5月ころだった。今から60年以上前なぁ……」 戦争を知らない孫の琉を前にして、オジィが静かに語りだした。 それはオジィと沖縄のすべての人々が体験した悲惨な地上戦の記憶。友だち、近所の人、 親やきょうだい、たくさんの人たちが毎日死んでいった地獄のような日々を伝える話……。 沖縄県に生まれ、戦争体験者の話を常々聞いていた著者が、戦争の悲劇を時代に伝え残し、 人間の心と平和について考えてほしいと制作した絵本。「この絵物語は希望の書でもある」 (プロスキーヤー・三浦雄一郎氏推薦)。
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