40有余年にわたり日本の幼児教育を模索してきた筆者の集大成。筆者が園長を務める銀嶺幼稚園で発行する月刊だより「ゆきわり草」の、1996年4月から2007年7月までの10年間分をまとめ、再構成したもの。同園の特徴は、子どもの自発性や環境教育・教具などに着目し、幼児教育を確立したイタリアの幼児教育者、マリア・モンテッソーリが開発したモンテッソーリ教育を取り入れていること。この教育理念をベースに、筆者は世界に誇れるような人間を育てるにはどうすればいいのかを模索し、親へのメッセージとして提言してきた。本書は、子どもの自律性・自発性がいかに重要なのかを示唆した意味が込められている。次代の子ども達を育むにはどうあるべきか、自律的な生きかたのできる人の根っこを育てるには何が必要なのか、幼児教育に悩む親御さんにぜひ一読をおすすめしたい一冊。
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