●本書について “あっはっは”は、人間の感情表現が相手に理解しやすい論理的な形でなくても、人間は常にコミュニケーションしているわけで、笑い声ひとつでも「あっはっは」と「いっひっひ」では全くニュアンスが違う。ぼくとしては、表面に出して笑うときは、「おほほ」と笑えみたいなことはいいたくないが・・・というのは意地悪な笑いでも皮肉な笑いでも、非常に豊かな感情生活の一部で、その善悪をいうのは別の人の任務で、ぼくのような“ものかき”の仕事ではない。われわれは人間の世界はとっても豊かなんだってことを子どもに知らせたいと思うのです。 <谷川 俊太郎>
谷川俊太郎×堀内誠一 笑いのオノマトペ絵本! “いひひ”“うふん”“くすくす”“おほほほほ”の違いがわかるかな?笑いのオノマトペ絵本。 詩人・谷川俊太郎とデザイナー・堀内誠一が、1972年に“幼児と言葉”の関わりを真摯にとらえて作った絵本です。シンプルで選びぬかれた文章を、親子で声に出して読んでみてください。 いきいきとした絵とともに、イマジネーションがどんどんふくらみます。
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「ことばのえほん」シリーズ3冊目『あっはっは』のテーマは“あっはっは”“いひひ”“おほほほほ”などの笑い声。 なんといっても面白いのは、誰が読んでも“あっはっは”は豪快になり、“いひひ”はちょっといじわるそうになり、“おほほほほ”で上品ぶってみたりしてしまうこと!そしてシリーズ3冊に渡って冴えわたる堀内誠一さんの絵。今回は男の子と女の子の顔を大胆に並べ、その表情だけで二人の空気感の変化までをも読ませてしまいます。日本語の笑い声の表現というのは、感情や心理の微妙なニュアンスと結び付いているのですね。当たり前だけど普段気が付かない様なことを、究極にシンプルな言葉と絵で見せてくれるこの作品。これこそ絵本の面白さであり、大きな役割なのかもしれませんね。 シリーズ3冊の中でも一番楽しくてわかりやすく、ためになる(?)1冊です。そして堀内誠一ファンとしては「とにかく可愛い!」1冊でもあります。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
絵本大好きな1歳9ヶ月の娘が、
「あっはっは!」と言いながら自分で持ってきた絵本。
保育園で読んでいるのか、
とってもお気に入りのようです。
男の子と女の子の顔がページの右と左に描かれていて、
「あっはっは」「いひひ」「おほほ」「くすくす」と
オノマトペが続きます。
どのページもとっても楽しそうで、
私が読んだ後、娘も笑顔で真似をします。
べろべろ〜のところも、ちょっと恥ずかしそうに舌を出しながら。
怒っている表情の「プンプン」さえも、
とっても嬉しそうに読む娘。
怒った顔してみて!って一回言ってみようかな(笑)
読み終わっても、「もう一回!」「もう一回!」と、
エンドレス。
とってもお気に入りの一冊です。 (ムスカンさん 30代・ママ 男の子6歳、女の子1歳)
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