かなへびって知っていますか。その名前から「へび」と勘違いされたり、その姿から「とかげ」と間違えられたりすることが多いのですが、庭や道ばたで、よく見られます。この本では、庭の石がきからでてきた、かなへびの姿を幼い子どもの視点で追っていきます。美しい絵で生き生きと描かれたかなへびの行動を、子どもたちは、かたずをのんで、見守ることでしょう。
夫のお下がりの絵本で現在3歳の長男がこの作品の熱狂的なファンです。
何度も読まされる中で一点だけ申し上げたいことがあります。
かなへびくんが猫に襲われてしっぽが切れる場面ですが、
「かなへびくんは ぶじだった。」
という表現に大変な違和感があります。
ぶ、無事ではないのでは…?
かなへびやとかげのしっぽには栄養が蓄えられており、野生環境で暮らすかなへびくんにとっては命綱になるはずです。少し調べたところ野生のかなへびやとかげは、理論上は何度でもしっぽの再生は可能なものの、体力を消耗するので実質一度きりの大技であると見ました。
これは…やはり無事ではないのでは……(´・ω・)
「かなへびくんは たすかった。」などの方が表現として適切ではないでしょうか。
わが家にあるのは1992年当初の本なので、もう変わっているかもしれないです。その場合は全く意味のないレビューなのでスルーしてください。
母親である私もかなへびくんを想ってこのくらい感情移入してしまうとても素敵な作品です。 (プログラミング勉強中さん 30代・ママ 男の子3歳、男の子1歳)
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