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ある日、くまのアーネストはごみ箱の中で赤ちゃんねずみを見つけて連れ帰り、セレスティーヌと名づけて、精一杯の愛情を注いで育てます。 ふたりの運命的な出会いを描く超大作のデッサン絵本
ガブリエル・バンサンの「くまのアーネストおじさん 」シリーズでは、クマのアーネストとねずみのセレスティーヌが、親子のように、時には恋人のように、密接な関係性を見せてくれます。
ふたりを結びつける深い愛情の出発点は、なんとも寂しい偶然だったことを知って、またシリーズを読みたくなりました。
掃除夫として働いていたアーネストが、ごみ箱から見つけた赤ん坊ねずみは、死んでもおかしくない状況だったのです。
そのねずみを抱き上げて、懸命に介抱するアーネストには、これ以上ない愛を感じました。
そんな出会いだから、誰にも本当のことを打ち明けられません。
アーネストはアーネストで、死の淵から救い出したセレスティーヌに対する思いは半端なく大きいのです。
これほどの愛情物語は目にしたことがありません。
独り暮らしの男と、拾い上げた赤ん坊の、表現する愛情物語、シリーズは子育てのサブテキストかもしれません。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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