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江戸時代の御徒町。花びらがちぢれる「ちりめん咲き」など、奇異な形をした変化朝顔が大流行し、「当たればその値、天上知らず」と、いい大人たちが大狂騒。そんな大人たちを横目に、自分たちなりの変化朝顔を育てようと、おてんばな岡村家のたえ姫と、男勝りな植木屋の娘・おいち、本草学好きな真次の三人が奮闘します。市井の人々の生活の様子が、いきいきと描かれたお話。
作家の岩崎京子先生は、大の江戸好き。そして、その知識の深さに、心から尊敬の思いを抱きながら、打合せを重ねさせていただきました。岩崎先生は、人を癒してくれるような温かさを持っていらして、打合せ後はいつも、心がほかほかしました。そんな先生の人柄が表れている作品です。 画家の堀田先生も、原稿に惚れこんでくださり、詳細にわたって、見事なイラストを描いてくださいました。夏の風物詩、朝顔のお話をぜひ楽しんでください。 (佼成出版社HP「編集者から」より)
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