雪子ちゃんは、野生の雪だるまの女の子です。雪深い山の村に、ある日、ひとりで空からふってきて、画家の百合子さんの 家のおとなりの小屋で暮らしはじめました。好奇心旺盛で、いつでも前むきな雪子ちゃんの毎日には、生きることのよろこびが あふれています。童話作家としてそのキャリアをスタートした著者が、長年あたためてきた初めての長編童話に、 オールカラーの銅版画による挿画を添えた宝物のような1冊です。
山本 容子さんの版画が挿絵に使われていると言うのが、
私にとってはかなりのポイントでした。
雪だるまのおはなしは、概ねはかなげな気分になるものが多くて
警戒するのですが、雪子ちゃんは、その点ちょっと違っていました。「野生の雪だるま」の生活が描かれています。
ヒヤシンスとクロッカスと言う、
しゃれた名前の2匹の猫も出てきます。
優し気でのんびりした田園の冬景色と
好奇心ではち切れそうな雪子ちゃんのかわいいお話です。 (capellaさん 70代以上・じいじ・ばあば )
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