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宮沢賢治のお話は実に描写が きれいです。 引き込まれながら読みました(星の描写は とても 惹かれました)
このお話の土神は 樺の木に恋をして 又狐も樺の木に恋をしているお話です、いわゆる人間で言う三角関係かな?
土神は恋の苦しさに苦しむのです
狐も又 樺の木に良い格好したくて 嘘をついているのです
お互いに 苦しみ方は違いますが・・・・
樺の木の板挟みの苦しみ
そして 土神は 嫉妬する自分がいやなのです そこで冷静になろうと努力するのですが・・・・
やはり 狐を目の前にすると 本質の嫉妬心でとうとう狐を殺してしまうのです
そして 土神のあふれる涙で終わるのですが。
このお話は 賢治が 人間の世界の恋と嫉妬心を 土神と狐と樺の木にたとえているのでしょう
じつに その気持ちをうまく表現しています。
長い文章ですし お話の中身も恋の話と懺悔の話ですから やはり 中学生ぐらいなら分かると思います。
絵は中村道雄さんの組み木絵で表現されていて土神の歯ぎしりの顔が
怖くもあり 哀れにも感じました
最後の土神の泪に 現実に人間の世界にも同じような泪があるのを感じながら・・・・・・ (にぎりすしさん 50代・その他の方 )
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