けんちゃんは、木や花が大好きです。野原の中に寝ころぶと、自分と草木はおんなじだ、と思えてくるのです。 ある日、いつものように野原を散歩していると、銀色の笛を拾いました。 けんちゃんが吹いてみると、風が起き、野原全体に響きわたり、動物が踊りだしました。 笛の音が強くなるごとに景色は夏から秋へと変わり、そして、けんちゃんは自然に溶け込んでいきました……。 季節の移ろいを美しい色合いで表現した叙情絵本です。
やなせさんの作品だったのでこの絵本を選びました。主人公の吹く笛の音色が私のほうにもしっかりと届いてくる気がしました。雲も昆虫も花も皆生きているということを自然に学べるのが良かったです。雲ニコニコ笑っている表情がとても愛らしくて気に入りました。楽しく読めました。 (なびころさん 30代・ママ 女の子3歳)
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