おばけってやっぱり怖い!
でも歌をうたいながら、この絵本を読んでいると・・・あら不思議。
怖いって気持ちを超えて、なんだかおばけとともだちになりたいって気持ちになってくるのです。
♪おばけなんて ないさ おばけなんて うそさ
子どもの頃、誰もが歌ったことのある童謡「おばけなんてないさ」。
その歌が、せなけいこさんの絵で絵本になっちゃいました!
あれ?おばけの絵本をたくさん描かれているせなさんが、「おばけなんて うそさ」って歌うの?・・・なんて思いながらページをめくってみれば、それはそれは生き生きとした(!?)おばけたちが歌いおどっているので嬉しくなっちゃいます。
こわがってるぼくをよそに、ニコニコ楽しそうなおばけ。
冷蔵庫に入れられて、カチカチになっちゃうおばけ。
ともだちになって、おやつを一緒に食べているおばけ。
まるでせなさんのオリジナルの物語みたい!
それもそのはず。「おばけなんてないさ」は、せなさんがずっと大好きだった歌なのだそう。
最後のページには歌詞と楽譜も掲載されています。
夜、ちょっと怖くなっちゃったら大きな声でうたってみてくださいね。そうすれば・・・
「もう、おばけなんて怖くない!」かな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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