四角いとうふさんが、長ねぎをしょって、赤いひもでからだに結びつけています。
「ねぎしょって・・・ よいしょ」
・・・ん? とうふさん、走り始めましたよ。
「よいしょ よいしょ よいしょ
たっぷん とっぷん」
すると、後から小さいとうふさんたちが追いかけてきます。
「おっちゃん おっちゃん どこいくの?」
みんなで並んで「たっぷん とっぷん よいしょよいしょ」
着いたところはまな板。
おっちゃん、つまり大きなとうふさんは、背中からねぎをおろし、とんとんとんと刻みます。
まな板にのった小さいとうふさんたちとねぎは、すべりだいで、するする、つー。
なんだか大きいとうふさん、かっこいい!
読み聞かせた2歳の娘は、「おっちゃん」がとってもお気に入り。
「おっちゃん、でかい」「でかすぎる」「どうする?」と一人でめくってにこにこしています。
決めセリフの「しんぱいごむよう!」、くすっと笑える後半ページ、ぜひ実物をご覧くださいね。
子どもたちに人気が出るわけがわかりますよ。
個人的には、カバー折り返し(前)の、とうふさんがねぎを採っている後ろ姿もお気に入り。
今回も、さすがとよたかずひこさん、と思ってしまう『とうふさんがね・・』は「おいしいともだち」シリーズ第4弾です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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