凍てつく寒さのなか、えものを求めてさまよっていたきたきつねのお話。ゆきうさぎを追いかけて迷い込んだ森は、不思議な森でした。静かで幻想的な絵はとても美しく、不思議な森の描写はとても印象的で、心に残るシーンです。『おおはくちょうのそら』より一年前の1987年にニューヨークタイムズ紙選、世界の絵本ベストテンに選出。またボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞作品でもあります。世界中に手島圭三郎の名前を広めたきっかけとなった名作です。
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冬の北海道は雪で寒い その中にきたきつねが、版画で描かれた手島さんの思いが伝わります(どれもすばらしい!!)
きたきつねは獲物のうさぎを追いかけている その迫力はすごい! 生き物は自分で獲物を捕り生きているのです、厳しくもあるでしょうが必死です。
文章も流ちょうさが気持ちよく 静かで 絵をもり立てています。
うさぎお追いかけていて 不思議な森の中にはいりこみ 自分が子供の頃お母さんのおっぱいを飲んで事がよみがえります
母は暖かく 優しい いろんな楽しかった思い出が 不思議な森を消えさせたのでしょう。(満月のなかで 三匹のきつねが飛び跳ねているえがなんとも美しいです!)
そして 恋をするのです 何かしら ふたりのきつねの姿がセクシーで愛に満ちていると感じました
春にはきたきつねの赤ちゃんがうまれているでしょうというラスト
きたきつねが子孫を残しつつ生きているのが いとおしく思えました
手島さんは 生きものの生き様を 愛情を込めて描かれていると思いました 人間もこの仲間に入っているのですよね・・・ (にぎりすしさん 50代・その他の方 )
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