小学4年生にして、「世の中のことはなんでも知っている」と思っているクス子。ある日奇妙なおじいさんから「知らないことがどんどんわかる薬」をもらい・・・。
タイトルが前から気になっていたので、今回手に取りました。
何でも知っているつもりのクス子。
勉強も出来るし、近所の情報通でもある。
確かに勉強頑張ってるなぁ・・・と思います。
でも友達のことに無関心で、自分のことにも何だか無関心。
ある日、変なおじいさんからもらった薬を飲んでから、異変が・・・
その異変が、何というか、これまでクス子がいかにクラスの中に無関心だったかが分かり、読んでいてちょっと切ないような気持ちになりました。
クラスのボス、福原紀沙の嘘を暴いていく時の、暴き方は面白さがさく裂でした。
ちょっと可哀想な気もしますが・・・
そして不思議に思うのは、これまでの授業参観に福原さんのお母さんは一度も顔を出さなかったのかなということです。
幼稚園や保育園が一緒なら、なおさら友達のお母さんの顔を知っている子の一人や二人はいる筈。
なのに誰もお母さんの顔を知らないのか?
そして、お金持ちを自慢しているのに、誰一人として福原さんの家に遊びに行ったことはないのか?
この疑問に気付いていれば、福原さんの嘘はもっと早いうちに暴かれていた筈・・・
そういう点では、お話に無理があるなと感じました。
でも全体的な流れでは、面白い作品だと思います。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子10歳)
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