このおひめさまシリーズは結構たくさん読んでいるのですが
この一冊は毛色が違ったので、紹介したいと思います。
お相撲をしに公園にやってきたお姫様は
女の子だというだけで土俵に上がれず
女の子追い返し係のおじさんにつまみ出されてしまいます。
いろいろありつつ
「女の子の元気と勇気を見せる」というお姫様は
持ち前の元気と勇気で見事勝利。
するとそれを見ていた女の子追い返し係のおじさんが着ぐるみを脱ぎ
実はおばさんだったことがわかります。
相撲にかかわりたかったけれどおばさんはだめだといわれて
おじさんに変装していたとのこと。
お姫様みたいにがんばらなかったことを悔やみ
おばさんとして出直すことを決意します。
そのおばさんのセリフ
「男の子にできることは女の子にだってちゃんとできる!!」
まだまだ男女の差別が残るこの社会で
女であるがために生き難かったことが、私にはあります。
5歳の娘は、まだそれを実感することはないでしょうが
もしそういう場面がきても、この言葉を胸に刻んで欲しいし
このおばさんのように私も、
一度あきらめても、またトライする勇気を持ちたいとも思いました。
そして何より、このセリフを改めて感心するのではなく
「こんなことわざわざ言ってた時代があったんだねぇ」と思えるような社会に
私達がしていかなければならないのではないかとも考えさせられました。
全国の男女共同参画センターにおいて欲しいような一冊です。 (やこちんさん 30代・ママ 女の子5歳)
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