子りすのバビーは、お母さんに頼まれて森にヒッコリーの木の実を拾いに出かけます。木の下には、ころころとおいしそうな実がいっぱい。バビーはかごいっぱいに実を集め、おうちに帰ったらお母さんと楽しいおやつの時間です。
そのうちに冬が近づいてきて、バビーたちは木の実を埋めて冬の準備をしなければなりません。お母さんが木の実の埋め方をやさしく教えてくれます。こうして、りすたちは厳しい冬を乗りきるのですね。でも、冬になってから探すと、隠した実の全部はみつけられません。そうして、忘れられた実はどうなるでしょうか? 冬が去って春が来た時、お母さんがバビーに見せてくれたもの、それは…。
『どうぞの いす』で知られる香山美子さん、柿本幸造さん名コンビによる、ヒッコリーの木と、りすの約束の物語です。ふんわりやさしいタッチのイラストが心地よく、森と動物たちの関わりと営みが、子どもたちにもやさしく伝わるお話です。
(編集者・ライター)
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