海の好きなチムと船乗りだったジンジャーは、記憶を失った少女シャーロットを救った。チムシリーズ第4弾は、子ども達の友情を軸に、学校という場を中心に物語が展開する。
20世紀から21世紀へ、世代をこえて読みつがれる海洋冒険絵本。 とつぜん、チムが おおごえを あげました。「ジンジャー、なにか うかんでるよ。……」 ふたりは ざぶざぶと うみに はいり、おんなのこを ひきあげました。 海からやってき来たシャーロットは何者なのか? シャーロットをめぐるささいな行き違いが、チムとジンジャーの間に芽生えてしまう……。子ども達の友情を軸に、学校という場を中心にこの巻は展開する。 チムと、第3巻から登場のジンジャー、そして4巻のシャーロットを加えた三人組が、以後のチムシリーズを立ち上げ、動かし始める。 イギリスの国民的イラストレーターであるE・アーディゾーニ。その生誕100年を記念して企画され、新規の製版により美しくよみがえった古典的作品。それぞれの巻は、起承転結を整えた独立した話として完結しながらも、全巻が一つの物語となっている。
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チムとジンジャーが、浜辺で倒れていた女の子を見つけました。記憶喪失で名前も覚えていない彼女に、シャーロットと名付けて家族と暮らすことに、しかし、お金持ちのお嬢様とわかり、連れ戻されてしまいます。
記憶喪失だなんて、子供の絵本にしては、随分穏やかじゃなく、えらくドラマチックな展開です。しかも、実際の名前もシャーロットということが分かり、びっくりです。
この時代、身分の違いから、子供同士が絶対にあってはいけないと言われてしまうのが、とても理不尽でかわいそうでした。
そして、なぜか、このシリーズには、両親を亡くした子供がたくさん登場します。ジンジャーもその1人ですが、この時代は、そんなに親は寿命が短かったのでしょうか。読んでいて子供が不安にならないか、ちょっとドキドキします。
三人の子供達の友情が、なんだかとってもうらやましいような気持ちになりました。 (はなしんさん 30代・ママ 女の子5歳、男の子3歳)
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