ポールとジュディーが楽しいことを教えてくれます。ふわふわのうさぎをぱたぱたなでてみたり、水色の布を使って「いないいないばあ」をしてみたり。お花の香りをかいだり、鏡の中をのぞいたり、パパのじょりじょりしたおひげを触ったり、ね、あなたにもできるでしょ? ほかにはどんなことができるかな。
1940年初版、さわって遊ぶ米国の古典的赤ちゃん絵本。触る、めくる、のぞく、かぐなど、赤ちゃんの興味を引くアクティビティーが満載です。大人の手のひらに収まる小ぶりのサイズは赤ちゃんにぴったり。ページは二つ折りの堅めの紙からなり、絵本には珍しいプラスチック・リングとじです。少々の衝撃にも耐える作りは、赤ちゃん絵本ならではの工夫ですね。ベイビーピンクとベイビーブルーの柔らかな印象の表紙が、優しく赤ちゃんを誘います。英文併記なので、長い間親しめる絵本になることでしょう。 ――(ブラウンあすか)
パット・ザ・バニーは、さわって、感じて、遊べる、ファーストブックのシリーズです。
ふわふわうさぎをさわったり、花の匂いを嗅いだり、鏡で遊んだりと、触感、嗅覚、視覚をフル動員させて楽しめます。1940年アメリカ生まれのロングセラー絵本。
ふわふわの白うさぎさんをさわったり、鏡をのぞいたり、お花の匂いをかいだり……、子どもたちの好みそうな、実際にやってみる行為の満載された「参加型」絵本。
さわったり、匂いをかいだり、tactile(触覚)に訴える活動は幼児教育に不可欠とされていますが、その模範となった赤ちゃん絵本が1940年初版の「Pat the Bunny」。息子が生まれたとき、米国人の知人から一番に推薦されたのがこの作品でした。本屋さんでも、おもちゃやさんでも赤ちゃんコーナーには「Goodnight Moon(おやすみなさいおつきさま)」と並んでどこでも見かけていたので、すぐに分かりました。彼女もわたしよりもだいぶ年上の娘さんたちが小さな頃、この絵本を楽しんだのだそうです。
言うまでもなく、戦前から発行され続けている絵本なので感心してしまう点がたくさん。今ではこの白うさぎがキャラクターとなり、テーマ別にお誕生日、海岸、お庭、探し物など別の作品もあります。また、「Pat the Cat 」「Pat the Puppy」「 Pat the pony」など違う動物シリーズにもなっています。どれも、赤ちゃん・幼児対象なので、パステルカラーのやさしい色合いが特徴的。でも、なんといっても一番人気はオリジナルのこの白うさぎさん。ぬいぐるみやガラガラなどいろんな小物も出ていて、赤ちゃんの最初のお友だちという感じです。
この春、邦訳が出たとのことでさっそく手に入れました。英文併記。さわったり、めくったり、のぞいたり……、娘は一人で楽しむのが好き。で、それをしてから「はい、ママ読んで」と1ページずつ、わたしに読みの課題を与えてくれます。日本語版はちょっと花の香料が強いかなと気になりましたが、それ以外は大満足。「ぱたぱたバニー」というタイトルもいいなと思いました。では、ポールとジュディーと一緒になって楽しみましょう。 (ムースさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子3歳)
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