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母の詩集
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母の詩集

作: 池下和彦
出版社: 童話屋

本体価格: ¥1,200 +税

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作品情報

発行日: 2006年08月
ISBN: 9784887470651

B6

出版社からの紹介

「田中さんが今度出した『母の詩集』はどういう詩集ですか、
池下和彦さんという名前も初めて聞きますが有名な詩人ですか」と何人もの知人から聞かれました。
そこでぼくは「母の詩集」の123頁にある「店屋さんごっこ」という詩を紹介しました。

庭先にならべられた家中の靴
母さんはいま靴屋さんである
縁台に並べられた家中の傘
母さんはいま傘屋さんである
靴屋さんの母さんも
傘屋さんの母さんも
いま店番にいそがしい
母さんに売ってもらった靴をはいて傘をさして
ぼくはいつもの買い物にでかける

知人は「母さんは認知症の人なんだ」とすぐ判りました。
「うちでも義母が似たようなことをしでかしてそのたびに 『困るじゃないか』とか『だめだよそんなことをしちゃ』と
文句たらたらだったけど、そうか、母さんはままごとをしてたんだね」 と言って涙ぐみました。
この詩集を読むと、人はどこまでやさしくなれるのか、
そして、人は他人をどこまで許すことが出来るのかについて深く考えさせられます。
池下和彦さんとは銀座の和光でお会いしました。修行を終えたお坊さんのように、おだやかで、さっぱりしたお顔でした。
そして、ぼくの出版の申し出にちょっと不安そうに「売れますか?」とお聞きになりました。

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母の詩集

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