
ある日、ぼうやは、わゴムがどのくらいのびるか、ためしてみることにしました。 わゴムのはしを、ベッドの枠に引っ掛けて、 部屋の外に出ます。 自転車に乗って、 バスに乗って、 汽車に乗って・・・。 わゴムはどんどん、どんどん伸びていきます。 飛行機に乗って、 船に乗って、 ラクダに乗って・・・。 ついにロケット発射場へ・・・!


【安藤パパ】 ある日、男の子は自分のベッドに輪ゴムを引っ掛け、それを持って家の外へ。 自転車→バス→列車・・・男の子はいろいろな乗り物に乗ってドンドン往きます。 あれ、輪ゴムはどうなった?「ウワーッ、モウダメ。キレチャウヨー!」、悲鳴を上げるヒロシ。 男の子はとうとうロケットで月へ。もちろん輪ゴムは握ったままです。そして月面に着陸しようとしたその瞬間・・・ビヨ〜〜〜ン! 「そんなのありえない!」と思いながらも、子どもも大人もその展開にハラハラドキドキできる、おはなし会でも絶対外さない人気の一冊。絵本読みにちょっと自信のないビギナーパパ向きです。 アドリブ効かせて「自分流に」読みましょうや。

ある日、ぼうやは、わゴムがどのくらいのびるか、ためしてみることにしました。部屋からそとへ、バスで、汽車で、飛行機で、わゴムはどんどん、どんどんのびて……。子どもの想像力をかきたてる絵本。

「あるひ、ぼうやは、わゴムが どのくらい のびるか、ためしてみることに しました。」
そう、子どもって、本当にこんな感じで、ある日、ふわっと思いついたことを、すっと試してみたくなっちゃうんですよね。
そうとは知らず、「何やってるの〜!」なんて、ガミガミ言ってしまうこともしばしば。子どもの「試してみたい」という純粋な気持ち、それがよく表れている絵本だと思います。
娘も、海を越えて、砂漠に行き着く辺りまでは、「ありえる、ありえる!」というような顔で聞いていたのですが、ロケットに乗ってしまう場面に来ると、「え〜? そんなとこまで行けないよ〜!」と、急に「常識」が頭をよぎったのか、そこの切り替え部分が面白かったです。
そして、ベッドの周りのおもちゃ、1つ1つを指しながら、「ほらね、やっぱり夢だったんだよ。」と、納得している娘。でも、月から“BOING”(ボーン)と戻ってくる絵が、とてもユーモアがあって、夢(想像の世界)と現実をつなぐ架け橋になっているように思いました。
ちょっと気軽な世界旅行、宇宙旅行を楽しめるすてきな絵本です。 (ガーリャさん 40代・ママ 女の子6歳)
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