黒い雲の上に住んでいるかみなりは、雨を降らせるだけでなく、時々家や高い木に飛び降りては、ものを壊したり、おへそを取ったりして人間を困らせていました。ある日五重塔のてっぺんに槍を括り付け、かみなりを捉えます。もう人間を困らせないことを約束させますが…。 ストーリーテイングの名手・渡辺茂男さんの日本を舞台にした昔話的なお話に、昔話絵本の第一人者、赤羽末吉さんが絵をつけた傑作。縦長の本の形を生かした高さの迫力をお楽しみください。
高い山の上の黒い雲の上に住むカミナリが、悪さをするのですが…。
まず。タイトルページの「へそもち」の字とお餅が、なんとも美味しそう。そして、縦長のレイアウトならではの、空の上と地上、高さ感(?)が、迫力満点でとても楽しいです。
読み聞かせでは、小さな子ども達から、高学年の子ども達まで、のめり込むように見て、聞いて、盛り上がりました。
始めて発行されたのは、1966年。
いい作品は色褪せないんだなぁ…と改めて思った1冊です。
(こはこはくさん 50代・ママ 男の子13歳)
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