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いつもだれかが、そばにいた。あぶないときにはたすけてくれた…。幸運だった一生をふり返る祖父と耳を傾ける孫、二人を「見守る存在」を描き、子どもから大人まで、しみじみと心が癒される作品。ヨーロッパ中で大きな話題を呼び、ドイツで異例の書店店頭での平積みが続いている話題の絵本。
おじいさんが、病院で孫に自分の一生を語ります。
自分はいつも誰かに守られてきたんだと。
文そのものはそれほどインパクトがないのですが、それに合わせた絵がすごい。
文と絵が別人であったらできない絵本です。
バウアーさんは、奥深さを出すために絵とは別にあえて軽い文章にしたのでしょうか。
いつも誰かが守ってくれた。
それは運でしょうか。
誰もが振り返ると、よく無事でここまで生きてこられたと思うのではないでしょうか。
逆に運の悪い人も目にしてきた。
第二次大戦のドイツが出てきます。
ユダヤ人の友達は守ってもらえませんでした。
戦場では、仲間が死んでいきました。
だから、今の自分は守られてきたのだと思うのです。
運命に対する感謝の気持ちでしょうか。
おじいさんの言葉は孫に引き継がれます。
誰もが皆、誰かに守られている。
この気持ちを考えたとき、とても奥が深い。
守られて当たり前と、大きな勘違いをしている大人たちに対してとても強いメッセージを感じます。 (ヒラP21さん 50代・パパ 男の子13歳)
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