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童話作家・宮沢賢治の、教師時代の幻の授業を再現するノンフィクション絵本。それは「本当の幸福」を問う、まさに“心の授業”だった。

宮沢賢治の授業風景が絵本の中で描かれています。
岩手の自然が美しく描かれていますし、賢治の人となりが、童話や詩の世界で表現されているそのままだったことが伝わってきます。
課外授業では、バケツいっぱいのぶどうジュースがあったり、細胞についての授業があったり。
細胞が新しい記憶を溜めるため、「いい記憶を、細胞にもたせたいよね」という言葉。賢治が発する言葉の一つ一つが、生徒達には真っ直ぐ届き、そして忘れられない言葉になったであろうことが伝わってきました。
読みながら、静かで穏やかな気持ちになっていくのを感じました。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子6歳)
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