美しいみどり色のしっぽをしたライオンに会った赤い小鳥は、その日からライオンのそばをはなれません。小鳥はきれいな声でさえずり、ライオンはにっこり笑い…。「ことばがわからなくても、心は通じる…」思わず指で触ってみたくなるほど豊かな質感のある絵で彩られた、優しさに心躍る絵本。
ある日、赤い小鳥はみどりの色のしっぽをしたライオンに出会った。
小鳥とライオンは言葉が通じなくても、いつもそばにいた。
次の日、ライオンのしっぽはだいだいいろをしていた。
その次の日は青。
その次の日は赤。
不思議に思う赤い小鳥は声をかけるけど、言葉通じない。
ライオンは微笑みかえすだけ。
その日の夜、嵐になった。
心配になったライオンは自分の洞穴に赤い小鳥を連れてくる。
くらい洞穴のなかは、暖かくていろんな色に輝いていた。
壁いっぱいに絵が描いてあったの。
緑色の森、だいだいいろのお花畑、青いみずううみ、そして、赤い小鳥。
ライオンはしっぽにきれいないろの汁をつけ、絵を描いていたの。
だから、しっぽの色が毎日違っていたんだね。
言葉が通じなくても、心は通じ合える。
ライオンの言葉はまったく書かれていないけど、ちゃんと伝わってくる。
心が温かくなる絵本です。 (ちびまるちゃんちの絵本箱さん -・絵本紹介サイト )
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