お仕事をするママと3人の子どもたちのために、パパは主夫業に大はりきり。ある日、家の裏にある大きなプラムの木に実ったたくさんの実を見て、「ひらめいたぞ!」。パパは落ちたプラムを拾い集め、プラム・ジャムを3びん作った。家族にほめられてお得意のパパは次の日もプラム・ジャムを20びん作った。その次の日は30びん。次の日も、その次の日も、パパはジャム作りに大忙し。ついには、家の中はプラム・ジャムだらけ。花びんにも、マグカップにも、ティーポットにもジャムを入れ、家はまるでジャム工場みたいになってしまった。
たわわに実るプラムを無駄にしまいと奮闘するパパの姿が愉快なお話。そのパパに翻ろうされながら、一緒にプラム・ジャムを食べ続ける家族の姿にも笑えます。ジャム三昧で、ジャムが夢にまで登場するページの乗りのよさは、このお話のクライマックス。ジャムの作り方も紹介されているので、絵本を読んで笑い、ジャム作りを楽しむといいですね。そうそう、掃除、洗濯、子育て、庭仕事にいそしむ主夫ぶりは、どれをとってもパパらしく描かれ元気がもらえます。終わり方が機知に富んでいて、パパのうれしそうな顔に大爆笑してしまうかも。 ――(ブラウンあすか)
ママが仕事に出ることになって、パパが主夫になった。ある日パパは庭に落ちたプラムでジャムを作った。ママと子どもたちは大喜び。でも、パパは毎日どんどんジャムを作りつづけて、やがて家中がジャムだらけに…!? ユーモアとおいしさがたっぷりつまった、楽しい絵本。ジャムのレシピつき。
最近手作りのイチゴジャムが好きな息子に、と手にとったのですが
美味しそうなプラムジャムが、だんだん怖くなる?ユニークなお話でした。
専業主夫になったパパは、ある日、大きなプラムの木から落ちた実でジャムを作ります。
初めは3瓶、加えて20瓶、さらに30瓶、ついに家中の入れ物に!
「これをぜんぶ、たいらげよう」
家事は完璧、賢い奥様を絶賛し、育児も頑張る、スーパー専業主夫のパパだけど、
このジャム作り&怒涛のジャムメニューはやりすぎ!
「完璧な主夫の自分」に酔っちゃって、周りが見えなくなっちゃったんでしょうか。
「パパには言わないでね」と優しい子ども達だけど、
スマートだった家族が「ジャムのびんみたいに」太って行く姿に笑ってしまいます。
思わせぶりなラストに、次男は「あぁ〜!」と声をあげました。
大好きなパパが嫌いになる前に、誰かパパを止めてあげましょうよ。
基本的にはお互いに家族思いな、カッスルさん一家に幸あれ。
年中さん位から小学校低学年のお子さんにおすすめです。 (ランタナさん 40代・ママ 男の子8歳、男の子6歳)
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