タンゲくんはのら猫です。ある日、ふらっとやって来て私の家に居ついてしまいました。ところが、昼間は私の知らないところへ勝手に行ってしまいます。いったい、どこへ……。
片山健さんの描く、野良猫のタンゲ君は、独特の力強いタッチで、なかなか迫力があります。だから、てっきり性悪のドラ猫親分の話だと思って読んだのですが・・・。片目を怪我した野良猫を家族の一員として、かわいがる優しく温かいお話でした。
タンゲなんて変わった名前ですが、名前の由来が、丹下座禅だなんて、なかなか渋い命名で笑ってしまいました。でも、子供には、よくわからないようでしたが・・・。
人相は、やたらと悪く、一見すると悪者の形相ですが、全然そんなことはなく、穏やかな性格のタンゲくんが、どうして片目になってしまったのか、最後まですごく気になしました。 (はなしんさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)
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