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ミリー 天使にであった女の子の話

ミリー 天使にであった女の子の話

  • 絵本
作: ヴィルヘルム・グリム
絵: モーリス・センダック
訳: 神宮 輝夫
出版社: ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!

税込価格: ¥1,980

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作品情報

発行日: 1988年
ISBN: 9784593502196

天使にであった女の子の話

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出版社からの紹介

村にいくさが近づいたので、「3日たったらもどっておいで……。」と言って母親は娘を森の奥深く逃します。W・グリムがミリーという少女にあてた手紙に添えられたこの物語は、母と娘の永遠の愛を語っています。

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【ベビカム阿部さん】
 1816年、ヴィルヘルム・グリムがミリーという少女にあてた手紙のあとに、このお話が書かれていたとか。舞台はのどかな村はずれで暮らす小さな女の子と母親。ある日、おそろしい戦がやってきたため母親は森の奥深く女の子を逃がすことに。「三日たったら、もどっておいで」女の子は森の中で不思議な出会いが…。戦争によって失うもの、神様の存在…クリスマスにこそ読みたいお話。センダックによる5年掛かりの絵も感動的だ。

ベストレビュー

母の愛情に胸が、熱くなります。

表紙の絵だけでもわかるように、センダックの描く絵の美しさは、秀逸です。どのページも、うっとりしてしまうほどの美しさです。絵の美しさに定評のある彼が、5年の歳月をかけたというだけあって、絵も文章も素晴らしいです。
幸せに暮らしていた母と娘でしたが、恐ろしい戦争が近づいてきて、母親は愛する娘を3日だけ、森の奥に隠れるように諭します。娘は、言われたとおり森へ行くと・・・。守護天使や、聖ヨセフに守られて、3日間はあっというまでした。しかし、3日たって家にたどり着くと、母親は、おばあさんになっていたのです。

なんたか、ちょっと日本の浦島太郎を髣髴させるところもありますが、しかしこちらは、母親に無事再会を果たします。
そして、次の日、神々しいようなラストで終わります。
正直、泣けました。
母親が、醜く、残酷で、恐ろしい戦争から、娘だけはなんとか守ろうとするその思い。自分は、それから何十年も、恐ろしく、孤独で、辛い思いをして生きたであろうに・・・。そして涙の再会。そして神懸ったラスト。
とても宗教的なお話しで、子供には、よくわからないかったかもしれませんが、母である私には、すごーくわかるような気がしました。もし、戦争が日本で起こったら、私も、自分だけは辛い思いをしても、子供たちには平和な場所で、人間の残酷で醜い部分は、見なくて住む場所で、食べ物に困ることなく暮らして欲しい。守護天使に、いつまでの子供たちを守って欲しいです。
やはり、難しいので大人向けの絵本でしょうか。


(はなしんさん 30代・ママ 女の子6歳、男の子4歳)

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