
なっちゃんは、ともちゃんの家を訪ねます。ところが、ともちゃんはいませんでした。そこで一人で川原にでかけてみると、今は夏のまっさかり。草が生い茂り、花が咲き、虫たちがうようよしています。夕立におそわれ、家に帰ると、おばあさんからお墓参りにいこうねと誘われます。そして墓参りから帰れば、ともちゃんがまっていました。二人は、それから遊びました。

月刊「かがくのとも」を定期購読しているのですが,書店で見ただけでは,なかなか買おうと思わないような
テーマのものも含まれるので,親の世界観を子供に押し付けない意味でも定期購読は有意義だと思っています。
そのなかの一冊,「なっちゃんのなつ」は,子供にせがまれて何度か読み返すうちに,どんどん心の奥に染みこんできた本です。
夏の終わりに近い,なっちゃんの一日をおった,とくに何が起こるでもないストーリーの絵本ですが,
しらずしらずに,そこに描かれていないなっちゃんの物語を想像している自分に気がつきます。
ビデオなどでは得られない,絵本固有の時間の流れを実感できる,いつかあった,静かな静かな夏の一日を思い出させる絵本です。 (みっくんさん 40代・パパ 男の子3歳)
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