しっぽに緑のリボンをむすんだねずみさん。
ながいパンをもってどこにいくのかな?
中央にらせん階段のあるピンクのおうちが見えてきて、「このうちかな?」と思っていると……
あっ、ちがいました。
ここはぞうさんのうち。
ぞうさん一家ももうごはんを食べています。
とっとことっとこ。ねずみさんはどこにいくのかな?
黄色に茶色のぶち模様のおうちが見えてきて、「このうちかな?」と思ったら……またちがった。
きりんさんのおうちでもごはんです。
「どこにいくのかな? このうちかな?」
ながいパンをもったねずみさんの行き先も気になるし、おうちの中で動物たちが何を食べているのかも気になります。
ぞうさんたちはりんごとバナナ。きりんさんは野菜サンド。
らいおんさんの一家も、うさぎさん一家も、ごちそうをテーブルにならべて、にこにこしあわせそうにごはんを食べています。
うーん、うらやましくなっちゃう。
ねずみさんもはやくごはんを食べたいでしょう?
どこにながいパンをもっていくつもりなのかな?
なんといっても、次々に出てくる、動物そっくりのおうちがかわいい!
ちょっとドキッとする場面もありますよ。ねずみさん、気をつけて!
最後にはたどりついたおうちの、ながーいテーブルに思わずにっこり。
何度ページをめくっても楽しい、子どもたちに人気がある一冊です。
多田ヒロシさんのねずみさんシリーズは2歳くらいから楽しめます。
『ねずみさんのおかいもの』『ねずみさんのくらべっこ』もあわせてどうぞ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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