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■ラチョーフ夫人からのメッセージ
親愛なる日本のみなさん!
夫・ラチョーフが絵をかいたウクライナ民話シリーズ、気に入っていただけましたか? この中のお話のひとつ「てぶくろ」が日本でたいへん愛され、今も読みつがれていることをわたしはよく知っています。ラチョーフがかいた最初の「てぶくろ」は、1951年に旧ソ連で単行本として出版され、たちまち読者の心をつかんで、何度も何度も増刷されました。けれども当時の印刷技術はあまりよくなかったため、そのうち原画の一部がいたんで印刷できなくなってしまったのです。それで1978年に新しい民話集『麦の穂』の絵をたのまれたとき、ラチョーフは新しい「てぶくろ」をかきました。それが、今回の「てぶくろ」です。新しい絵はより色彩豊かになり、それまでラチョーフの絵の特徴だった登場人物の黒い輪郭線も消えています。そのうえウクライナの伝統的な装飾模様も、これまで以上によく合っていました。そのため新しい「てぶくろ」もたちまち旧ソ連のたくさんの方々に気に入られ、民話集『麦の穂』は、児童書の挿絵に対して贈られる最高の賞をいくつも受賞したのです。どちらの「てぶくろ」にもそれなりのよさがあり、日本のみなさんにその両方を読んでいただけることは、わたしにとって大きな喜びです。明るい太陽の光に満ちた楽しいウクライナ民話を、いつまでも愛し続けてくださることを望んでいます。 2003年12月24日 リージア・イワーノヴナ・ラチョーヴァ
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ウクライナ民話で有名な「てぶくろ」。
今回は新しく書き直されて登場したようです。
福音館書店の「てぶくろ」よりもおしゃれな感じになっていました!
読み比べてみるのも面白いですね!
こちらの絵本は,他の作品も描かれているのでお得な気もしました。 (まゆみんみんさん 30代・ママ 女の子5歳)
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