“ぐわわわわ〜ん ぶるるるる〜ん”
大きな大きな熊のクリスのいびき・・・。
“ピートゥイ トゥイ トゥイ−”
冬ごもり中のクリスのところに小さな鳥のささやき・・・。
下の谷にいるおばあさんが寒さと食べ物がなくなって、死にそうだというのです。
さぁ大変!
熊のクリスはサンタクロースの格好をし、蒔きと蜂蜜を持っておばあさんのところへ駆けつけます。
おばあさんのベッドにもぐりこみ暖かい毛皮で暖めはじめます。
おばあさんびっくりしないかなぁ・・・。
そんな心配は無用でした。
体も心も冷え切っていたおばあさんは、突然入ってきた優しくてフアフアの毛皮に身をすりよせとても幸せな気持ちになるのです。
それはまるで亡くなったおじいさんのように、毛むくじゃらで大きな体だったからです。
そしておじいさんの夢をみます。
まるでおじいさんが帰ってきたみたいに・・・。
クリスマスの朝おばあさんは元気になります。
そしてまた大いびきをかきながら、暖かいはるを待つのでした。
森を愛するニコルさんの心暖まるお話です。
いびきと毛むくじゃらが我が家のパパに似ていて、子供たちはとっても優しい熊とパパを重ねあわしているようでした!
(しまふくろうさん 30代・ママ 女の子9歳、男の子5歳)
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