春、小さな池に999ひきのたまごをうんだかえるのお母さん。
お父さんとお母さんはうれしそうに「おおきくなるんだよ」と言いますが、子どもたちの成長につれ、池はせまくてぎゅうぎゅうに。
「・・・こまったなあ。」「よーし、きめたぞ。こうなったら、みんなでひっこしだー!!」
お父さんの一声で池をとびだした、999ひきのきょうだい。みんなは大はしゃぎです。
お父さんかっこいい!
こわいもの知らずの999ひきをなだめながら進むお父さんとお母さんですが、なんとひっこしの途中で、お父さんが、とんびに「ぐわしっ」とつかまってしまいます!
お父さんを助けようとしたお母さん、置いていかれまいとした999ひきのきょうだいたちもつながって、空へ舞い上がってしまい・・・さあ大変!?
文は、シリーズおなじみ、児童文学作家であり、おもちゃ・遊びの研究家としてもご活躍の木村研さん。
絵は、いつもダイナミックな構図と、遊び心あふれるユニークなタッチで私たちを魅了する、自然派アーティスト、村上康成さん。
かえるのお父さんお母さん、999ひきのきょうだいたちのユーモラスな表情を楽しんでくださいね。
本書は、『999ひきのきょうだい』にはじまる人気シリーズの、第2作目。
さらに『999ひきのきょうだいのはるですよ』『999ひきのきょうだいのおとうと』が刊行中です。
お話はまだまだ、つづくのでしょうか?
毎回ちょっぴりハラハラして、でもかわいいきょうだいたちに幸せな気分にさせられちゃう「999ひきのきょうだい」シリーズは、今後も期待大です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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