イラストが長谷川集平さんだったので、思わず図書館で借りてきてしまいました。
特に大きな盛り上がりがあるわけではないのですが、春にそよそよと吹く風のように、穏やかで、暖かい絵本でした。
幼稚園の年長さんくらいかなぁ。「わたし」は、初めてお話できたクラスのお友達「よしくん」と、仲良くなれそうな予感にワクワクしながら帰って行きます。
帰り道に見つけた空き地の「たんぽぽ」に感動し、よしくんに話してあげたいな。と、思います。
その後、待ち合わせていた公園で、よしくんは少し大きな男の子にいじめられて泣いていました。
「わたし」は最初、なんと声をかけていいのか考えていましたが、意をけっして話し掛けます。
「あのね、いいこと おしえようか。
たなかさんちの うらにさ
たんぽぽが
いっぱい さいてるんだよ。
あした また みにいくんだ。
よしくんも いかない?
ちょっと よりみちしない?」
このセリフが、いいんだなぁ。そのセリフに合わせたイラストの「間」が、情感がある絵本に仕上がっているように思います。
ちょっと気分が落ち込んでる時、読んでみたくなる絵本ですね。 (てんぐざるさん 30代・ママ 女の子8歳、女の子4歳)
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