そろそろ学校に通い始める年になった妹のローラは、がっこうなんて行かない!行く必要がない!と、また得意の持論でアレヤコレヤと、屁理屈を述べています。
そんな妹を見かねて、学校に行くとこんないいことがあるよ!と説得にかかるお兄ちゃんのチャーリー。
どんなに学校の良さをアピールしても、いつもにも増して強情なローラは一向に受け付けず、ついには彼女のイマジナリーフレンド「ソレン・ロレンセン」を持ち出します。
チャーリーが、すかさず「ソレン・ロレンセンがお前の隣に座れなかったらどうする?」と切り出すと、ローラは初めて本気で学校に行くことを考え始めます。
そして、ついに学校に登校する日がやってきましたが・・・・。
新生活に飛び込む時の不安は、大人でもあるのに子どもなら尚更。
大人には理解しづらい、子どもの抱える不安を、彼女の空想の友達「ソレン・ロレンセン」という存在が浮き彫りにします。
妹をどこまでも心配し、手を焼くお兄ちゃんが今作でも健在。
同じく、「チャーリーとローラ」シリーズの『ぜったいたべないからね』『ぜったいねないからね』『ぜったいひとつだからね』も合わせてどうぞ!
(福田亜紀子 元絵本編集者)
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