ある日、腹ぺこのオオカミおばさんは、アヒルの卵を手に入れます。
でも、ちょっとばかり欲深かったオオカミおばさんは、卵よりも、アヒルになってからのほうが、ずっと美味しく食べごたえがあると思ったのです。
オオカミおばさんは卵をあたためて、孵すことに成功しました。
生まれてきたアヒルの赤ちゃんは、もちろん最初に見たオオカミおばさんを「ママ」だと思って疑いません。
さて、どうやって食べちゃおうかな。なんて、あれこれ考えてたオオカミおばさんは、やっぱり、もっと太らせて(大きくして)から、食べようと考え直します。
(これって、心の奥底にあるオオカミおばさんの母性がそうさせたのでしょうか?)
かといって、アヒルが可愛くなったから、食べるのを止めようとかって、雰囲気では語られていないんですよねぇ。
そして、よちよちちゃんと名付けたアヒルの赤ちゃんを大きくするためにオオカミおばさんは美味しいものを作って食べさせたり、外へ散歩に出てひなたぼっこさせたり…。なんかもう、楽しく子育てしてますって、感じ!
なのに、お腹がすいてくると、「やっぱり食べちゃおうかな」なんて、思ったりする。この、オオカミおばさんの素直な心情が面白かったなぁ。
で、最後はどうなるかというと…、それは読んでからのお楽しみです。
(てんぐざるさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子4歳)
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