もぐらくんのいえは土の中。もぐらくんが一番わくわくするのは、トンネルをほって土の上に顔をだすときです。
「きょうはどこにでるんだろう? うんどうじょう、それともチューリップのとなりかな?」
土が盛り上がり・・・顔をだしたところは、ゴミ捨て場? もぐらくん、おもしろいものがいっぱいあって大喜び!
もぐって遊ぶのにちょうどいいパイプや、バネがでたトランポリン。よく見るとどれも修理すれば使えそうなものばかりです。さっそくもぐらくんは破けたパラソルをなおして・・・。
パラソルがボートになったりブランコになったり。子どもがうらやましくなる遊びをたっぷりしてくれちゃいます。
絵本にアニメに、長年愛されてきたチェコの国民的キャラクター「もぐらくん」は、心やさしくかわいくていつも好奇心でいっぱい。「もぐらくん」生みの親、ズデネック・ミレルさんが描く世界は、全編懐かしいようなカラフルな色に彩られ、何度ページをめくっても飽きません。
個人的には川のシーンが特に見どころ。川岸や川底の植物、魚たちの表情もみーんなステキ! 一度閉じたパラソルがもう一度川の中で開いてどうなったかというと・・・? この場面はぜひ絵本で見て、親子で笑顔になってくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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