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あたたかい秋の日、ソリちゃんはパパと一緒に山登りに出かけます。 「パパ、パパ、あっちになにかいる!」 「ああ、リスだ。チョロチョロはやいね」 「パパ、わたしもリスになる」 「それじゃあ、パパはともだちにあいにいく、くまだ」 パパと一緒に思う存分山遊びをするソリちゃん。 秋の恵みを満喫する親子の幸せをつづった絵日記のような絵本です。
ソリちゃんがパパと二人で山に登ります。首都ソウルに住みながら、気軽に山を楽しめるのには理由があり、風水を重んじるかの国の人々は幾重もの山に守られた環境のよい地に、首都を作ったためだそうです。私はソウルに行ったことがないので、この本から想像するだけなのですが、生活の場のすぐ近くに豊かな自然があるのは、同じ首都に住む人間として羨ましく思います。
ソリちゃんのことが羨ましいのは、身近に自然があるだけでなく、お父さんが実に遊び上手なことです。山登りの途中で次から次へと、遊びをソリちゃんに教えてくれます。いえいえ、お父さん自身が遊びを楽しんでいるのです。いろいろはっぱのちらしっこ、すすきのクサユミなどなど、私もやってみたいものばかりです。こんな親に育てられると、ソリちゃんも遊び上手で豊かな感性の人になるでしょうね。親としての我を反省しなくては。
最後の見開き2ページ、山の頂上のソリちゃん親子を囲む自然と人工物の対比が圧巻です。 (えっこさん 40代・ママ 男の子11歳、女の子8歳、女の子4歳)
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