長谷川さんのイラストは、鉛筆でデッサンしたようなすごく素朴な絵なんです。
そこが、昔懐かし昭和30年から40年くらいの、元気で自然な子供達の姿を上手に描き出してくれています。
文章に方言を使うのも、なんか味があっていいですね。
このお話は、仲間同士で秘密の場所でとんぼ取りしていたら、今日転校して来たばかりの、変に器用な四角い顔の男の子が、いつの間にか何となく参加してきて、不思議なワザでとんぼを上手に捕まえてしまう。それを少年達の目線で描いている作品です。ただそれだけなのに、ごく当たり前の小学生の日常を描いているだけのようなのに、なんだか心にしみ込んでくる絵本でした。
まだあまり読んでないのですが、最近すっかり長谷川さんの魅力の虜になりました。 (てんぐざるさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子4歳)
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