めがわるくなってきて、めがねをかったうさこ。
ともだちに「めがねうさぎ」「めがねうさぎ」と呼ばれると、
ちょっぴりはずかしいような、ちょっぴりとくいなような。
ところが、山へ遊びに行った日の夜、寝る前にめがねをはずそうとして気がつきます。
「あれ! めがねが ない!」
なんてうっかりで呑気なうさこなのでしょう。
うさこは、夜なのに山へめがねをさがしに出かけます。
だけど、森のおくにはたいくつでたいくつで困っているおばけがいるのです。
夜中にやってきたうさこを見て、はりきったおばけが飛び出します。
「べろべろ ばあー!」
これはさすがに驚くでしょう。うさこ、だいじょうぶなのかな?
・・・と思ったら!?
大らかでマイペースなうさこ。
いたずら好きだけど、どこかおっちょこちょいなおばけ。
このコンビのやりとりが最高な「めがねうさぎ」シリーズ。
貼り絵の可愛らしさと、キャラクターの親しみやすさ。
そして、ちょっぴり怖いものみたさ?
誕生から40年もの間、子どもたちの心をくすぐり続けてきたせなけいこさんの名作です。
大人になってから改めて読んでも、やっぱり笑っちゃいますよね。
『おばけのてんぷら』『めがねうさぎのクリスマスったらクリスマス』など、傑作が続くこのシリーズ。合わせて楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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