ベージュ色の四角い箱に、男の子がのりこみます。
これは・・・「ふね」なのね?
おや、かわになりましたよ。
いつのまにか水平帽をかぶって、かっこいい!船長さんみたい。
すいすいすい、と泳いでいくと
「あ、わに」
男の子はふねにかくれます。でもこのわに、こわくない。
「みっけ」とわにに指差され、「あ、みつかっちゃったぁ」と2人は楽しそう。
わにも水平帽をかぶり、ふねにのりこみます。そして・・・?
中川ひろたかさん・文、100%ORANGEさん・絵のコンビで作られた、小さめサイズのあかちゃん絵本3冊シリーズ『ふねなのね』『バスなのね』『おうちなのね』。
その中の1冊『ふねなのね』は、「四角い箱」からはじまる冒険がテーマ。
ページをめくるたびにどんどん世界がひろがっていく爽快感がたまりません。
かわが本のなかでたぷんたぷんと揺れているみたい。わにくんのお茶目な表情がまたいいんです。
100%ORANGEさんが描く味のある線、ベージュ・青・緑の世界がおしゃれ。
シンプルで、遊び心があって、想像遊びのファーストブックのピカイチ!
1・2・3歳くらいのお子さんと読んでみてくださいね。
「あっ、この本好き!」って親子でうふふと笑顔になれる、そんな本になりそうです!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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