池を追われ、都会に逃げた2匹のカエル。高速道路やゴルフ場。水たまりを求め、あらゆる場所に行ってみますが、安心できる居場所はありません。2匹の運命はどうなるのでしょうか…。
“にんげんのわがままを、うちゅうのかみさまは、どうみているだろうか”この本の最後に残されている言葉です。
カエルの視点から見える世界に写し出される人間たち。地球の環境。 これから私たちがどう考え、どう行動するべきか。2匹のカエルが大切なメッセージを投げかけます。
2匹のカエルがくらしているところに、道路ができ、飛行場ができ、だんだんおいたてられていくのです。水もなくなり、カエルはとうとう泥水のなかに飛び込みます。2匹は苦しみますが、励ましあいながら世界で一番美しいところにたどり着き、幸せに暮らすというお話でした。人間の身勝手さに腹が立ち、またラストの美しさにホッとする…考えさせられる絵本でした。
子供が保育園から何度も借りてきたのですが、子供なりにも考えるところがあったのかな? (むっくさん 30代・ママ 女の子6歳、女の子1歳)
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