うしろに手を組み、まっすぐこちらを見つめるうさぎの子。
この子、いつでもどこでも言う言葉はただひとつなんです。その言葉とは…
「うんちっち」。
なんてこと。でも、本当なんです。
お母さんが「ぼうや、おきなさい」と言っても、
お父さんが「ちびすけ、ほうれんそうを おたべ」と言っても、
いつも答えは「うんちっち」。
ところがある時、ぼうやの前にオオカミがやって来た!
うさぎの子はどうするの?やっぱりあれを答えちゃうの?
そこからは予測もつかない展開になっていき…!?
この絵本の面白さをわかってもらうには、一度でも声に出して読んでもらえば充分。
ページをめくるたびに繰り返される「うんちっち」には大人も降参、笑いが止まりません。
子どもたちなんて、一つめの「うんちっち」の時点でニヤリとしているはず。そこから頼みもしないのに「うんちっち」の大合唱が始まるにちがいありません。
ここには書きませんが、オチも最高ですよ。
うさぎの子の表情に、かなり味があるこの絵本はフランスから。
日本では長らく絶版になっていた『うんちっち』、待望の復刊です。
ヘビーローテーションになってしまう覚悟があるならば、親子でどうぞ!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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