「かあさん」とヒツジの赤ちゃんが呼びかけると、「はい、ここよ」。ヒツジのお母さんが答えてくれます。サル、カバ、シロクマの赤ちゃんが呼びかけると、やっぱりお母さんがやってきました。人間の赤ちゃんも「かあさん」と呼ぶと、ほら、ちゃんとお母さんがやってきましたよ。赤ちゃんとお母さんの温かい絆を愛情こめて描いた絵本。
気がつかなかったけれど、この後に出た『ねえ、あそぼうよ』がお父さん版になっています。こちらの『かあさん』が文字通り動物たちのお母さん版。
当たり前のことですが、子どもがいるから「おかあさん」と呼んでもらえて子どもにとっての唯一無二の存在でいられます。
私も毎日いろんな場面で息子から「ねえ、おかあさん」と何度も呼ばれます。
お母さん側の目線で見ると、子どもがいる幸せを感じられるし、子どもの側から見ると「かあさん」と呼んだ時に「はい、ここよ」と答えてもらえる安心感がある作品だと思います。
この本をたくさんの大人の前で読む経験をさせてもらったので、その前に練習を積んだのですが、同じ繰り返しであるところが、読む側にとっては難しく感じられました。
相手が大人ってこともありますが、子どもが対象だったらまた違った反応で自然に読めそうです。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子11歳)
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