いばりんぼのオオカミがイタチにあしをもませている(!)とどこからかしゃがれ声が・・・。
「なあ、つよがりのおくびょうオオカミ。」「おまえはあのやまへは行けないだろう。おそろしくてな。」
なんでもクマも腰を抜かしたというコワイ木がはえているというやま。さっそく挑発に乗せられてオオカミは怖がるイタチを連れてどたどた出発。さて、どんな「コワイ木」が出てくると言うのでしょう。
次から次へ、へんてこりんな「木」が出てくることば遊びの様な絵本です。
いきなり冒頭で足を揉ませていばっている様子に面食らいますが、結構魅力的なおおかみくん。口で言うだけあって、どんな訳のわからない木が出てこようとも、ひるむ事なくうれしそうに向かっていく様子が何だか頼もしい。そんなおおかみくんも最後には・・・。一体どんな「木」なんでしょう。
奇想天外なお話と迫力ある絵がマッチして何ともユニークな絵本です。さすが名コンビ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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