「ここにいるよ。」と帯に書かれた一言と、表紙のドードーの絵がとってもかわいくて、本屋さんで気になり手にとりました。
あたたかいタッチでモノトーンで描かれた動物たちの絵がかわいくって。最初は、出てくる動物たちがかわいいなぁとか思ってページをめくっていたけれど、そこに描かれているのは絶滅してしまった、私たち人間が「であえたはずのどうぶつたち」。
ドードー、オーロックス、ジャイアントモア、グアッガ、オオウミガラス、ニホンオオカミ、ステラーカイギュウ、タスマニアンタイガー、ブルーバック、リョコバト ……。
「であえたはず」の動物たちが「そこにいる」姿が、静かに、そして、雄大に描かれているのです。そして、最後のページに、それぞれの動物たちの説明とともに「ちきゅうからいなくなった」と書かれていて。
もう、会うことができないんだね、と思うと涙が止まらなくなってしまいました。
さっそく、私の息子(1歳)に読み聞かせました。(意味はよくわかっていないと思うけど、動物の絵にはすごく反応しています)
文章もぜんぶひらがなで書かれているので、文字が読めるようになったら、一緒に読もうと思っています。
どうして動物がいなくなってしまったのか、エコロジーの観点からも重要な絵本だと思いました。ぜひ、親子で読みたい一冊です。 (するめさん 30代・ママ 男の子1歳)
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