
奈良で、美の真髄を求めて厨子づくりに没頭する若い仏師の恋の物語。

歴史で習う玉虫厨子(法隆寺の仏像を入れる置物)は有名ですが、
よおく考えてみればなぜ玉虫なんて名前がついているのでしょう。
そう、不思議な光沢を持つ玉虫の羽が実際に装飾に使われているからです。
当たり前なのですが、今まですっと聞き流していた事実が
目の前に立ち現れる、という印象を受けました。
歴史にあまり興味の無い長男の反応は今ひとつでしたが、
私は玉虫を使うという発想に感嘆しきり。
歴史物が印象的な平塚武二さんの文章に惹かれ、
太田大八さんの重厚な絵に法隆寺の世界を旅しました。
歴史好きな子には人気がある絵本のようです。
(レイラさん 30代・ママ 男の子11歳、男の子9歳)
|