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作品情報

発行日: 2006年12月
ISBN: 9784323063232

高学年

出版社からの紹介

チェルノブイリ原発事故の前日に生まれた徳光海歌。原発被災者の少年がやってきた一家に起きる小波を、北海道の情景を織りまぜて描く清冽な作品。

ベストレビュー

ベラルーシからきた少年

震災後、何気なく手に取った本で、読み始めてみたら、チェルノブイリのことが出てきて驚きました。

その頃、政府発表では福島の事故はレベル5でチェルノブイリほどの規模ではないと言われていました。

今ほどの情報もなく読んだ時だったのですが、日本でこうして事故が起きてみると、チェルノブイリの事故のことを全く知らなかったのだと思いました。

この話は、12歳で死んだ兄・海飛の死の悲しみがまだ癒えない家族の元へ、ベラルーシから保養に来るセリージョという少年を引き受けることになったというところから始まります。

子どもが一人亡くなって哀しみに暮れる家族に、一か月だけ少年が来ることで家族は再生されるのか?

兄が亡くなったこと、兄が死ぬよりも自分が死んだ方がよかったのではないかと考えるみかの悲しい思い。

読んでいると、それぞれの哀しみが感じられて、心にヒリヒリとした痛みを感じました。

思春期は自分の心のうちがどんな気持ちと表現できないもどかしさがあります。

時間が経てばあの時はこうだったのだと、気持ちが明確化できるのに。

人の心の中には、いろんな後悔があり、時間が経ってあああの時はとわかることで、その傷が癒える時があると思います。

家族の死での傷は、放射能汚染でおった傷は、いつかは癒えることがあるのでしょうか。

一つだけわかっていることは、そんな中でも私たちは生き続けていかなくてはいけないということ。

生きるって切なくも悲しいと思います。
(はなびやさん 40代・ママ 男の子9歳)

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