内田麟太郎さんと荒井良二さん、のりに乗ってる二人のわくわくする組合せ。
二人の個性が最大限ぶつかりあった、とってもあたたかくて脳天気でちょっとじんわりな本が出来上がった様です。
タコの8ちゃんが出てきて、じがじがごえのカニが出てきて、さくらがいのさくらさんがでてきて・・・。
さくらさんが見てるので赤くなりながらも張り切ってちからくらべ大会に出場する8ちゃん。
だけど、骨がないからぐにゃぐにゃぐにゃ・・・おかしいな、今日は「いいこと」があるはずなのに・・・。
どんな話になっていくのか先が読めないこのスリル感。そこに荒井良二ワールド炸裂のキャラがどんどん出てきます。
そしてこの本を改めて読む二人の大先生。ポイントはこの本に何度か出てくる「うた」の場面らしい。内田先生は8ちゃんのはにかみを我が事の様に赤くなりながら「うた」を歌い、荒井先生は「うた」をある時はメキシコ調、ある時は民謡調、ラテン調とまじめにデテラメな作曲をしながら歌ってると言います。
いったいどんな世界なんだここは。大きすぎて全体がつかめません。まずは一緒に入り込んでみるしかなさそうです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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