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白い鳥にさらわれた弟をつれ戻すため、マーシャはひとりで森へ向かいます。しかし森の奥には、魔女がいるのです。ロシアの民話。


広く伝わっているロシア民話です。
少女マーシャは両親が街に出る間、赤ん坊の弟を見ておくようにいわれます。しかしマーシャは遊びたい盛り。友達のところへ行っている間に弟は白い鳥たちにさらわれてしまいます。
マーシャは弟を取り返すために白い鳥の行方を追います。
道中、ペチカ・リンゴの木・ミルクの小川にそれぞれ情報を提供する代わりに労働を要求されます。
それをマーシャはこなします。
そして、行き着いた先はババヤガーの家。マーシャの冒険はいかに??
挿絵がとても美しいです。日本の方が描かれたのですが、ロシアらしさが出ていてまるでシャガールの絵のよう。懐かしくてあたたかく郷愁を感じさせます。繊細な色遣いがとても綺麗です。
ババヤガーはロシア民話に欠かせないキャラクター。日本で言うところの「鬼」や「山姥」ですが、とてもユニークなキャラクター造形です。
(ロシア民話を読んでいると、誰かの親戚として登場したりします。面白い家と乗り物が特徴です。)
このお話はとてもわかりやすい教訓に満ちています。
自分の過失のために起こってしまう大きな災難。
取り返すための苦労。そして「情けは人のためならず」。。
叙情あふれる挿絵に、風変わりな登場人物。面白いストーリー。ためになる教訓。
おすすめです。 (ひよこまめさん 30代・その他の方 )
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